
マイケルジャクソンが亡くなったというニュースをテレビで観た。

彼は誰もが認める、世界を代表するアーティストであった。
アーティストとは、自分の内にわき上がってくる押さえきれないエネルギー

を、自己の表現方法で他の人間達に分け与え、精神的・感覚的に訴えかける人だと僕は思っている。

でも僕はマイケルジャクソンといっても、ムーンウォークくらいしか知らない…

ムーンウォークとは、マイケルジャクソンの代名詞ともいえるダンステクニックの一つで、重力の非常に小さい月面

を歩行中に、前に進もうとしているのに後ろに流されている様子を彷彿させる技である。

月面は重力が小さい。
そのため前に歩きたくても、後ろに流されていってしまう…

まてよ…

ということは、地球上で我々がしっかりと前を向いて歩いていけるのは、重力というプレッシャーが絶えずのし掛かっているからなんだ。
その重力から逃れて月面に行ったところで、今度は前に歩きたくてもうまく進めないのだ。

日々、人は誰もがいろいろな困難にぶつかり、様々なプレッシャーを受ける。

しかし、その押さえつけられる力によって、人はしっかりと地面に足をつき、前進できるのではないか。

その困難から逃げ出したいと考え、そして実際に逃げ出したところで、人は月面と同じようにうまく前に進めなくなるのではないか。

だから人が前に進んでいくためには、常に困難という重みが必要不可欠なんだ…ということを、マイケルジャクソンはムーンウォークを通じて人々に教えたかったのではないだろうか?

彼に対して特別な感情を持っていない僕だったが、なんか彼に感じるところがあった。

理系専任講師 木下
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